例えば、ロックの修理

ロックミシンの修理をしました。コントローラーを踏んでも動かないのです。コントローラーの故障もあるので新しい物を付けてみましたが、動きません。これは、モーター自体の故障です。たぶん「カーボンブラシ」が減ってしまい、通電しなくなったのでしょう。
カーボンブラシ
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左側(新品カーボンブラシ)の黒い部分が無くなり、右側のようにバネだけになってしまいました。バネの先が焦げて黒ずんでいます。小さい(新品で長さ3cm程)部品ですが、黒いカーボン部分が整流子に削られていきます。モーターの通風口や回りが、その削りくず(粉末)や綿埃で真っ黒になっています。


モーターの「カーボンブラシ」は、下の写真の丸く黒い部品の中にあります。向こう側と一対です。この部品はねじ込みになっています。
ミシンモーター
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このモーターを取り出すのに一苦労します。(このモーターは参考で、今回修理した物ではありません)

今回は、JUKIのロックミシンでした。
JUKIロックミシン画像xyz
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カーボンブラシを交換するのにモーターを取り出さないといけません。そのために、糸立て部分、前面カバー、底部カバー、ベルトカバー、取っ手を外し後ろカバーを広げながら作業をします。ほぼ全部のカバーを外し、丸裸にするわけです。ロックミシンですので、かなりのゴミがあり必然的に掃除もしてしまいます。各部注油し、針板も外して固まったゴミを取り除きます。それから組み付けていくのですが、さずがに年季物でネジ止めする部分のプラスチックが壊れている所があります。そういうのも工夫して固定します。
部品は大したこともないけれど、その交換にはけっこうな手間と技術がいります。しかし、このご時世では物を修理して使うのは結構なことだと思います。

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